ガス給湯器の交換費用とは？依頼先の選び方や工事の相場について

ガス給湯器の交換を業者に依頼したいと考えている方は、まずは費用相場を把握して、適切な業者を選ぶことが大切です。

事前リサーチをせず安易に業者を選んでしまうと、機能性の低いガス給湯器を設置されたり、高額な工事費用を請求されるなどのトラブルに発展する可能性があります。

ここでは、安心安全にガス給湯器の交換を済ませるために、費用の目安、給湯器の種類、依頼先の選び方について解説します。

ガス給湯器の交換費用の目安

ガス給湯器の交換工事には、10万円〜15万円かけている家庭が最も多く、続いて15万円〜20万円かけている家庭が多くいます。

一方で5万円〜10万円未満で済んでいる家庭から25万円〜30万円かかっている家庭も一定数あるため、費用の振れ幅は家庭によって様々です。

給湯器の交換工事の費用に振れ幅が出るのは、給湯器本体の性能に違いがあるのが理由です。

最小限の機能がついた給湯器を選べば費用は安価に抑えられますが、「オート・フルオートタイプ」「急騰暖房熱源機」などハイグレードな給湯器を選べばその分費用は高くなります。

また、戸建て住宅かマンションのような集合住宅かによっても工事費用は異なります。

給湯器の交換を業者に依頼する前に、費用の目安を把握したい方は、住宅環境や給湯器の種類について確認しておきましょう。

ガス給湯器の交換が必要なタイミング

「ガス給湯器は壊れたら交換すれば良い」と考えている方も多いようですが、実際には給湯器を含むガス機器には寿命があります。

寿命が過ぎて経年劣化が進むと、想定外の故障から事故やトラブルに発展するリスクが伴うため、必ず寿命が来る前に交換工事を検討しましょう。

家庭用ガス給湯器の場合、大半のメーカーが標準使用期間（寿命）を10年となっています。

標準使用期間は、あくまで目安であり、使用頻度や住宅環境によっては10年経たず、経年劣化のサインが見られたり、10年以上使えることもあります。

実際、購入から10年以内のガス給湯器が故障した時は修理に出す家庭が多いようですが、購入から10年以上経ったガス給湯器が故障した時は交換する家庭が多いです。

よくあるガス給湯器の経年劣化によるトラブルは、以下の通りです。

• 使っていると冷たい水に変わる
• 栓を開いても水が温まらない
• 追い焚きが正常に機能しない
• お湯の温度が安定しない（ぬるま湯に変わるなど）
• お湯張りの推移が不安定
• 水漏れする

上記の症状のうち、1つでも当てはまる家庭はガス給湯器が劣化していると考えられるため、突然の故障や事故が起こる前に交換を検討しましょう。

【種類別】最適なガス給湯器の選び方

様々な種類のあるガス給湯器ですが、ご自身の家庭にとって最適な種類を選ぶためには、各ガス給湯器の機能や性能を理解して、必要か否かを判断する必要があります。

ガス給湯器を選ぶポイントについては、以下の通りです。

• 自宅に置く給湯器の設置タイプを選択
• ガス給湯器の号数（給湯能力）を確認
• 追い焚き機能を確認
• オートタイプかフルオートタイプを選択
• 一般型給湯器かエコジョーズを選択

それぞれの手順について解説します。

自宅に置く給湯器の設置タイプを選択

ガス給湯器の種類を選ぶ前に、設置タイプを確認します。

戸建ての場合は設置条件を柔軟に変更しやすいですが、マンションの場合は設置条件に制限が多く、ガス給湯器の選択肢が限られる場合があります。

設置タイプ	特徴		給湯器の種類
壁掛タイプ	外壁に固定されるタイプで、給湯器の下側から配管カバー伸びており、中の配管は外から見えない仕様になっている	戸建て	壁掛タイプ
据置タイプ	屋外の地面への据え置きタイプで、側面から配管が接続されている	戸建て	据置タイプ
浴槽隣接タイプ	屋外の地面への据え置きタイプで、側面と背面の両方から配管が接続されている	戸建て	据置タイプ
壁掛タイプ（ベランダ設置）	ベランダの壁に固定するタイプで、狭小スペースでも設置できる	マンション	壁掛タイプ
PS標準設置タイプ	玄関脇にあるパイプシャフト内にあり、外から本体が見えた状態で設置される	マンション	PS設置タイプ
PS扉内設置タイプ	玄関脇にあるパイプシャフト内にあり、扉で隠れていて外から本体が見えないように設置される	マンション	PS設置タイプ

現在のガス給湯器がどのように設置されているか確認して、同じ仕様のままで良いか、他の仕様に変えたい場合はそれができるかどうかを確認しましょう。

ガス給湯器の号数（給湯能力）を確認

ガス給湯器の給湯能力には「16号」「20号」「24号」の3種類あり、現在使用している号数と同じものを購入するのが基本です。

日常生活の中で「湯量が足りない」などの不便さを感じたことがあるのであれば、他の号数への変更を検討しましょう。

給湯器の本体に貼られているシールの一番上の「GT-」に続く2桁の数字を確認すると、現在使用しているガス給湯器の号数が確認できます。

追い焚き機能を確認

ガス給湯器を選ぶ際は「追い焚き可能なタイプ」と「追い焚き不可能なタイプ」のどちらを使用するか検討します。

さらに、追い焚き可能なタイプは「ふろ給湯器」「給湯暖房熱源機」、追い焚き不可能なタイプは「給湯専用」「高温水供給型」に分類されます。

それぞれの特徴は、以下の通りです。

種類	特徴
ふろ給湯器（追い焚き可能なタイプ）	キッチン・洗面・浴室蛇口からお湯が使える リモコンから自動お湯はりできる 追い焚き機能をつけられる
給湯暖房熱源機（追い焚き可能なタイプ）	キッチン・洗面・浴室蛇口からお湯が使える リモコンから自動お湯はりができる 追い焚き機能がつけられる 床暖房・浴室乾燥機の温水暖房が利用できる
給湯専用タイプ（追い焚き不可能なタイプ）	キッチン・洗面・浴室蛇口からお湯が使える お湯はりは手動で開け閉めをする必要がある お湯はりが終わると自動で止める機能をつけられる
高温水供給タイプ（追い焚き不可能なタイプ）	キッチン・洗面・浴室蛇口からお湯が使える お湯を温め直す時は、約80度前後のお湯を足せる仕組みになる（差し湯） 差し湯のためお湯の量が増える

ガス給湯器を交換する場合、現在使用しているガス給湯器の種類を変更することはできないため、現状の種類が何になるか確認しましょう。

オートタイプかフルオートタイプを選択

追い焚き機能が搭載されたガス給湯器を使用する場合は、「オートタイプ」か「フルオートタイプ」の2種類から選択します。

それぞれのタイプに搭載されている機能は、以下の通りです。

タイプ	搭載されている機能
オートタイプ	お湯はり 追い焚き たし湯（手動）
フルオートタイプ	お湯はり 追い焚き たし湯（自動） 配管洗浄

基本的な機能は似ていますが、フルオートタイプは、湯はり・追い焚き・保温・たし湯まですべて自動で済みますが、オートタイプは一部が手動になります。

さらにフルオートタイプは、自動洗浄機能が搭載されており、いつでも清潔な入浴ができるため、残り湯を沸かし直す機会の多い家庭におすすめです。

現在使用しているガス給湯器がフルオートタイプの場合、オートタイプに交換してしまうと、今まで使えた機能が使えなくなるため、不便に感じる可能性があります。

オートタイプかフルオートタイプは自由に選べますが、今までフルオートタイプを使用していた家庭はフルオートタイプへの交換を推奨します。

一般型給湯器かエコジョーズを選択

ガス給湯器は、以前から使用されている「一般型給湯器」と、最小限のガス排出量でお湯が使える「エコジョーズ給湯器」の2種類があります。

給湯器	一般型給湯器	エコジョーズ給湯器
特徴	約200度で燃焼ガスが排出される	約50度で燃焼ガスが排出される 一般型よりも10%〜15%ほどガス排出量を削減できる
本体費用の目安	約12万円	約17万円
年間ガス料金の目安（都市ガス4人家族を想定）	約84,000円	約74,000円

本体費用を比較すると、エコジョーズ給湯器の方が約5万円高いですが、年間ガス料金が約1万円安くなるため、5年以上使用すれば元を取ることができます。

「冬はガス代を心配せずに暖かく過ごしたい」「家族が多くてガス代の高騰が気になる」という方は、エコジョーズ給湯器への交換がおすすめです。

注意点として、エコジョーズ給湯器を設置するためにはドレン排水の配管工事を行わなければなりません。

一戸建てであれば、基本的には非エコジョーズ給湯器を設置できますが、マンションのPS標準設置タイプは特殊工事が必要となります。

給湯器交換の工事内容

給湯器交換の工事内容は、以下の通りです。

• 工事内容の説明
• ガス給湯器のリモコン設置
• 取り外しをしたガス給湯器の回収
• 工事終了後の動作確認
• 現場の簡易清掃

強化ホースや保温剤の使用は、基本料金に含む場合とオプション料金が必要な場合があり、業者によって異なります。

料金トラブルを未然に防ぐためには、見積もり時や問い合わせの時点で料金内訳をしっかりと確認しましょう。

給湯器交換の費用を最小限に抑えるポイント

給湯器交換の費用を最小限に抑えるポイントは、以下の通りです。

• 複数の業者に見積を出す
• 給湯器本体のスペックを下げる
• 補助金がもらえるか確認する

それぞれのポイントについて解説します。

複数の業者に見積を出す

給湯器交換の費用は業者ごとに「工事費用」が異なるため、複数の業者に見積依頼をすることで、最小限の費用に抑えられます。

問い合わせや相談をする時に、「他の業者にも見積依頼をしてから決めたい」と伝えると、通常よりもやや安価に見積を出してもらえる場合もあります。

一方で、他の業者にも見積依頼をしていることを伝えると、適当に見積されてしまう可能性もあるため、必ずしも良案とは限りません。

まずは公式サイトなどで交換費用の目安を確認した上で、実際の見積と大きな差がないか照らし合わせて最終的に依頼する業者を選びましょう。

給湯器本体のスペックを下げる

基本的にガス給湯器交換の費用は、「本体料金」と「工事費用」が含まれます。

本体料金は業者がコントロールできる部分ではないため、安さを最優先する方は、できるだけ安価なガス給湯器を購入しましょう。

ただし、ガス給湯器の号数や追い焚き機能の有無は、交換時に変更できるとは限りません。

現在使用しているガス給湯器の設置タイプ、機能を確認した上で、購入するガス給湯器を選びましょう。

補助金がもらえるか確認する

お住まいの地域の自治体で補助金制度があれば、積極的に利用しましょう。

補助金を受け取るためには、適用条件を満たした上で申請が必要なため、事前に自治体や工事業者へ確認を行いましょう。

給湯器交換を依頼できる業者の種類

給湯器トラブルに対応している業者は、以下の通りです。

業者の種類	メリット	デメリット
リフォーム会社	低価格で交換してもらえる可能性が高い	業者が多くて信頼できるか判断が難しい 専門性に欠ける可能性がある
給湯器販売業者	多種多様なガス給湯器から選択できる可能性が高い ガス給湯器本体を割引価格で購入できる	業者が多くて信頼できるか判断が難しい
ガス会社	支払い明細書などから問い合わせ先がすぐに判明する 施工における信頼度が高い	ガス給湯器本体の割引価格が適用される可能性が低い 交換できるガス給湯器の種類が少ない
給湯器メーカー	使用したいガス給湯器が確実に購入できる 施工における信頼度が高い	事業者の選択肢がない
家電ホームセンター	現物を確認してから購入できる 購入時にポイントがつくためお得になる可能性がある	事業者の選択肢がない
電力会社	電気代を最小限に抑えられる	ガス給湯器本体の販売価格が高い 工事費用が高い

それぞれメリットとデメリットがあるため、緊急度やガス給湯器の種類へのこだわり度に合わせて最適な業者に依頼を検討しましょう。

トラブルを防ぐには実績豊富な業者がおすすめ

ガス給湯器の交換工事を依頼する業者はたくさんありますが、実績豊富でアフターフォローも充実している業者を選ぶのがおすすめです。

安価に利用できる業者では、新人の職人さんや下請け業者を現場に送り、施工が終了してからトラブルになるケースが散見されます。

Blue homeでは、京都市内で1,000件以上の施工実績を持つリフォーム会社で、業界10年以上の経験を持つ代表自らがヒアリング、見積、現場管理まで一貫して対応します。

さらに、施工を終えてから6ヶ月・1年後に定期メンテナンスを行い、ガス給湯器のトラブルがないか確認いたします。（工事内容によっては異なる場合があります。）

Blue homeの相談・施工の流れは、以下の通りです。

1. 問い合わせ・相談の依頼
2. 打ち合わせ・ヒアリング
3. 現地調査
4. 提案・見積
5. 契約
6. 工事着工
7. 工事完了・引き渡し
8. アフターフォロー

ガス給湯器の交換費用には、「既存給湯器の撤去・廃材処分」「給湯器設置に係る給排水などの工事」「保証・人件費などの諸経費」全てが基本料金に含まれています。

突然ガス給湯器が壊れてしまい、どのガス給湯器を選べば良いか分からない場合、住宅環境や利用したい機能に応じて、最適なガス給湯器の種類を提案いたします。

施工期間は1〜7日間ですが、期間中は自宅でいつも通り生活可能です。

Blue homeでは「電話」「メール」「LINE」で問い合わせ・相談いただけますので、気になる方はぜひ給湯器工事サービスページご確認ください。

まとめ

ガス給湯器の交換費用、給湯器の種類、業者の選び方について解説しました。

結論として、ガス給湯器の交換費用は5万円〜30万円ほど振れ幅が大きく、設置タイプや給湯器の種類によって変動します。

また、現在使用しているガス給湯器の種類によっては、選べる種類がほとんどない可能性もあるため、まずはご自宅のガス給湯器について確認しましょう。

最近ではガス給湯器の交換工事を行う業者がたくさんあり、どこに依頼すれば良いか悩んでいる方も多いでしょう。

京都市内で実績豊富な業者にガス給湯器の交換工事を依頼したい方は、京都市内で1,000件以上の施工実績を持つBlue homeをご相談ください。